Gotanda.EM#2参加レポ
会社から近いところでGotanda.EM #2が開催されていたので行ってきました。
なんか会場が広い。
すごい。
会場はTORETA様より提供されております。
ありがたい。
というわけで以下レポです。
アイスブレイク
まずは最初にアイスブレイクとして、今参加者が抱えている悩みを付箋に書いて話す、ということをしました。
みなさん採用とか教育とかでやはり悩んでいるようです。
ちなみに私は「孤独を感じる」と書きました。
LT #1 「雰囲気でエンジニアマネジメント」
東五反田でシニアマネージャーをしている川原さんの発表。
IoTの会社でエンジニアが4人しかいない会社だそう。
今年1月に転職したそうなのだが、転職した当時は4人しかいない会社なのにエンジニアの交流が一切なく、まずエンジニアの組織づくりをするところから始めたそう。
- 週一に部内MTGをしたり
- 社内勉強会をしたり
- 技術書店にいったり
- アジャイル見積もり大会をしたり
- 2週間に1回自己紹介で登壇の機会を作ったり
- Slackでチームをつくったり…
結果、若い子が積極的に勉強会に行ったり、お互い気軽に相談できるようになったり、エンジニア以外の人がエンジニアに少し興味をもってくれたり等、改善がみられた模様。
今後は、もうちょっとメンバー主体で勉強会をやったり、1on1とかテックブログ作ったりとかをやりたいそう。
(わたしもやりたい)
ちなみに、1on1を経験したことがなかったそうなので、1on1ワークショップに参加してみたらしい。
これはこれでいろんな役割をワークショップで経験できて、得るものがあったそう。
LT #2 「1on1をするときに考えていること」
はてなのpapixさんの発表。
はてなにはエンジニアの横軸組織が存在し、必ずメンターがつく制度らしい。
必ず異なるチームのメンターが一人つくことになっているそう。
くわしくはこちら
最近メンターとして1on1をやるようになった中で、以下のことに気をつけるようになったそう。
- 言葉を絶やさない
- とにかく話してもらう
- 自分の感想やアイディアを伝える
- 1on1でした約束は守る
- 相手の言葉を引き出す
自分はこの辺は1on1ではかなり大事だと思っていて、とにかく相談できる人として思われなければなかなか話してくれないのよね、という。
なのでなるべく話してもらえるように、雰囲気を和やかにしたり、信頼を得たり、というのは非常に大事なように思う。
LT #3 「エンジニアが成長できる環境とは?」
こちらはインターファクトリーの高山さんからの発表。
弊社でもお世話になっているebisumartを作っている会社ですね。
この方は、エンジニアが成長するには、「向上心」と「環境」の2軸が必要だと考えているそう。
ちょっと面白かったのは、人の向上心をあげることはできないが、下げることは簡単にできる、という視点。
身体的なストレス、精神的なストレス、承認欲求が満たせない等で、人は簡単に向上心を下げるとのこと。
それを改善していくのがEMですよ、というのは、当たり前だけどあんまり意識していなかった部分なので、ハッとさせられた。
次に環境だが、エンジニアが成長するには、環境において行動することが大事、とのこと。
まだ試行錯誤の途中らしいが、業務の中で行動せざるを得ない状況をなるべく作ってあげて、技術の向上を促すことを模索しているらしい。
LT #4 「EM系キャリアの変遷と悩み」
https://docs.google.com/presentation/d/1rKGwTlgnHIlwYu46qy9vgR3QkKdWACwuCEBfw22NDKc/edit#slide=id.g5acb0b6c1e_0_0
(埋め込みなかったのでリンクで)
リブセンスの竹馬さんからの発表。
地震のEMキャリアの変遷と、最近抱える悩みついて語っていただきました。
2011年にプレイングマネージャーとして仕事をしていたころは、誰よりも朝早く、誰よりも夜遅く帰るという仕事のしかたをしており、自称「ハードパワーマネジメント」をしていたそう。
この頃は今思うとメンバーの人間力に助けられている部分が多かったとのこと。
2013年からは現職につき、やり方を変えて「マネジメント不要論」をあげて仕事をするようにした、とのこと。
不要論をあげてもEMをやっているのは以下の理由からで
- プロダクトや組織がスケールするにいつれて発生する「人」にまつわる問題の解決
- 自律的に動くために組織でフォロー
- 組織文化やプロダクトビジョンを浸透させる
とのこと。
と、ここまでやってきて、次のキャリアはどうしよう、と今思い悩んでいるそう。
個人的にもマネジメントって別に必要な職業ではないと思ってて、でも絶対組織が大きくなっていくにつれて専門でマネジメントをする人が欲しくなる、というのがあると思っている。
マネージャーの仕事は、「マネジメントをしなくても済むような環境にする、維持する」のが仕事だと思っているので、不要論をあげつつやっているのは、個人的にもとても共感するところだった。
LT #5 「オンボーディング始めました」
モバイルファクトリーのtsukumaruさんからの発表。
最近新人受け入れ態勢を整えるようになったことについて、話してもらいました。
モバイルファクトリのチームでは、もともとオンボーディングのフローが決まっており、1人目はそれにしたがって進めてみたが、あとでフィードバックをもらったところ「なんも覚えていない」という結果になってしまったとのこと。
それを受けて、こちらを参考に改善したりしたらしい。
具体的にやった改善は以下の通り
- 淡々とやっていた受け入れ面談を、食べ物などを用意して和やかな雰囲気でやれるようにした
- わからないことは誰に聞けばいいのかというのを明示した
- チームの目標、ルールはPMから聞く
- プロジェクトについてはPLからきいく
- あとはメンターをつけた
- チームの雰囲気を知ってもらうように努めた
- チームに所属後の勉強期間を、実務に即した内容にアップデートした
これらをして、さらに受け入れを重ねるたびにフィードバックして改善しているそう。
少なくとも今は「何も覚えていない」という状況よりは改善した模様。
新人教育って組織としてどうするかを考えておかないと、現場の先輩の指導力に左右されちゃってなかなか難しいよね、というお気持ち。
この辺は弊社でもどうしていくかは考えていかないとなあ、という。
LT #6 「成長と責任と共感」
(スライドは見つかり次第)
Adwaysのtyamaguc07さんからの発表。
この方は、「責任の大きさ」と「エンジニアのもつ実力」の力関係を3つに分類し、それぞれのケースとEMの役割について話されていた。
責任と実力の関係には3パターンの分類をされていた。
- コンフォートゾーン
- ストレッチゾーン
- パニックゾーン
コンフォートゾーンは、責任 < 実力という状況で、気軽に担える責任。
ストレッチゾーンは、責任 > 実力という状況で、今のままでは担えない責任。
パニックゾーンは、責任 »»> 実力で、担えない責任。これはEMとして担わせてはいけないやつ。
とのこと。
また、責任の大小についても話されていて、
- 責任が小さい
- 主体がチームメンバーやチーム
- EMはチームビルディングやヒューマンマネジメントがメイン
- 責任が中程度
- 主体がプロダクト
- EMハプロダクトビジョンや、プロダクトの先の人への共感を促したりする
- 責任が大きい
- 主体が会社や社会
- EMは会社のビジョンや社会への共感を促したりする
と分類されていた。
責任と実力の関係性という切り口は面白かったし、その中でのEMの役割はどこか、という話は非常に興味深かった。
LT #7 「EM・PM会のススメ」
(スライドは見つかり次第)
ワンダープラネットの開(ひらき)さんからの発表。
EM・PM会というのを社内で開いており、それについての知見を共有していただいた。
EM・PM会というのは、ワンダープラネットでは「マネジメント領域に興味があるメンバーでマネジメントスキルを向上していく会」とのことで、週一の定例を行なっているらしい。
主な内容は、EM・PMの課題を持ち寄ってみんなで解決したり、スライドや記事をその場で読んですぐに議論する「エクストリームリーディング」をやったりしているらしい。
実際やってみたところ、課題に関する議論が毎回白熱し、エクストリームリーディングはまだできていないらしい。
課題の内容は例えば以下のようなものらしい。
- 〜くんの育成プランをみんなで考える
- 1on1からのフィードバック
- 個人目標設定の練度
- スタッフ全員の個人目標をレビュー
- 特定の個人の目標を勝手に立てる(俺たちが勝手に考える最強の個人目標)
この会の利点は、課題の解決だけでなく、EM・PMの孤独感の解消、というのもあったらしい。
懇親会
お酒をいっぱいいただきました。
会場とケータリングを用意してくださったTORETAさんには感謝!!!!!!
(話すのに夢中で写真を撮り忘れた)
その中で、Gotanda.jsについて教えてもらったり、外部向け勉強会をするんならTechPlayに登録するといいよ、とアドバイスをいただいた。
TechPlayあんま使ったことないけど、みんなみてるんやなー、という気持ち。
次回は自分もLTに参加してみようかなあ。